東京のタクシードライバーは平均年収が高い

タクシードライバーの平均年収はいくらくらいだと思いますか。
長い時間、タクシー乗り場に行列を作っている姿を見たり、ご自身がワンメーター程度の利用しかしたことがないなどの経験があると、労働時間に対してあまり稼げてないのではと思われるかもしれません。
この点、近年のデータによるとタクシードライバーの全国平均の年収は285万円となっています。
この金額は地域や家庭環境にもよりますが、家族を養うにはやや辛い年収といえるかもしれません。
一方、東京だけに限ってみれば、タクシードライバーの平均年収は450万円と全国平均を大きく上回ります。
この点、日本の企業の9割程度を占めるといわれる100人未満の中小企業のサラリーマンの平均年収は370万円となっていますので、一般サラリーマンの平均年収をも大きく上回っているのです。

東京で平均年収が高くなるわけ

同じタクシードライバーでも全国と東京では、大きく年収に差が出るのは地域の置かれている環境や実情の差も反映されます。
地方では東京に比べて人口が少ないだけでなく、ビジネス利用客や観光客、旅行客の割合も少ない地域が多くなっています。
場所によっては駅を降りても閑散としており、人気がなく数台のタクシーが駅前で長時間待機していているケースもあります。
また、車社会で多くの家庭がマイカーを持ち、マイカー通勤をして会社帰りや営業の途中でタクシーを利用する機会もほぼなく、東京のように地下鉄やバス路線も整っていないため、訪れる観光客もマイカーやレンタカーで観光するなどタクシー需要が少なく、地域でタクシーが1台しかない、1社しかないといったところもあるほどです。
また、東京には大手企業をはじめ、多くの企業の本社や規模の大きな企業が揃っています。
新聞社やテレビ局をはじめ、準夜勤がある医療機関など深夜や明け方に出社したり、退社するスタッフがいる企業では毎日タクシー送迎を行っており、法人契約を獲得することで安定的な収入につながるシステムも持ち合わせています。